平屋のコラム
新築で平屋を建てる。メリット・デメリット4選を紹介。
こんにちは。
石川県小松市 いろはに平屋
タカシマ です。
今回は平屋のメリット。デメリットを各5選の紹介コラムになります。
憧れの平屋住宅。老後も使いやすい。吹抜けや、小屋裏収納を作りやすい。などメリットが目立ちますが、平屋にはデメリットも存在します。
メリット・デメリットを比較して、平屋は自分達に合うのか??そんな判断基準になれば嬉しいです。
何事もメリットだけしかない。このような事はありません。デメリットにも目を向ける事は大事ですよね。
・平屋のメリット4選
・平屋のデメリット4選
このような内容の記事になります。
これから平屋を検討している方、平屋にしようか!?迷っている方は参考になる内容です。
新築で平屋を建てる。メリット・デメリット4選を紹介します。
まずは、平屋住宅とは!?軽く紹介しておきます。
2階建てや3階建てじゃなく、1階のみの住宅を平屋と言います。昔は平屋が一般的な建て方でした。しかし、現在では昔ほど土地が広くないので、生活スペースを確保しやすい2階建てが普及しました。
平屋住宅の魅力は、歳を重ねてライフスタイルが変化しても、使いやすい。ここが1番の魅力だと思います。歳を重ねて2階を全く使わなくなった・・・。なんとよく聞く話です。
そんな平屋住宅のメリット。デメリットを4つ紹介します。平屋を検討している方は参考になると思います。
平屋を作るメリット4選
まずは、平屋のメリットを紹介します。
平屋住宅を建てると得られるであろう。代表的なメリットです。このようなメリットがあるから平屋は人気なんですね。
老後も安心に暮らす事が可能
家づくりを始める方の多くは30代前半。30歳で35年返済の住宅ローンを組むと、65歳で完済になります。ちょうど定年時期になり、老後には住宅ローンを残したくない。そんな想いを持った方が30代前半で住宅を手に入れていきます。
平屋はシニア世代に人気がある住宅。ってイメージがありますが、30代、40代の子育て世代にも人気があります。
理由は、老後になっても使いやすい家だから。
2階建ての場合は、子供が巣立つと空き部屋に。収納に利用しようと思うけど、自分達も階段の登り降りが辛い年頃に。汗 その結果、全く使わない部屋になってる。
でも、平屋の場合は2階がありません。空き部屋になった子供部屋は、収納に使う事も可能だし、旦那さん、奥さんの趣味の部屋、書斎、寝室などに使う事も可能です。
歳を重ねて、ライフスタイルが変化しても使いやすい家が平屋。ここが最大の魅力だと個人的には思います。
家族の気配を感じやすい
平屋はワンフロア。1階に全ての部屋があります。
その為、家族が顔を合わせる機会は自然と多くなり、コミュニケーションや、会話が増えるように。
そして、リビングを中心に水廻りや、プライベートスペースを配置すると、リビングを経由して各部屋に行く事になります。リビングに自然と家族が集まる。このような間取りが平屋では可能です。
いろはに平屋では、間取りギャラリーページがあります。興味がある方はコチラをクリック!!
http://irohanihiraya.com/plangallery/
天井が高く開放的な空間になる
平屋は2階がありません。リビングや居室の天井部分は屋根になるので、小屋裏部分を利用する「勾配天井」にすると、吹抜けのような明るく、開放的な空間になります。
勾配天井とは!?
文字で説明するよりも、実際の施工事例を見た方が早いですよね。
このように、屋根部分まで天井を高くする事ができます。天井が高くなると、開放的で明るい空間に加えてロフトを作ったり、小屋裏収納に利用したり。屋根部分を贅沢に使えるのは平屋の魅力ですよね。
動線が短く移動が楽
平屋は上下の移動がありません。1階だけの水平移動だけのシンプルな動線。さらに、平屋はワンフロアのため視線の抜けや奥行き感がでます。その結果、家が広く感じらる家に。
誰もが年齢を重ねます。高齢になった時の為に、車イスが通れるスペース、引戸を積極的に採用するなど、将来の事も考えた動線を取り入れる事も可能です。
平屋のデメリット4選
平屋のメリットを紹介しました。将来的な暮らしを考えると魅力的ですよね。さらに、開放的で明るい空間。家族とのコミュニケーションも取りやすい住宅です。
逆に、僕が思いつくデメリットを考えてみたいと思います。
2階建てに比べてコストが高くなる
平屋はコストが高い!!平屋のイメージですよね。汗
でも、間違いじゃありません。2階建てに比べて確実にコストがアップする部分があります。
それは、基礎と屋根。
仮に、40坪の家を建てます。2階建ての場合は1階が20坪、2階が20坪。合計で40坪になります。
1階部分の基礎は20坪、屋根部分は20坪の工事が必要になります。
平屋で40坪を建てた場合には、1階だけで40坪が必要になります。
その結果、基礎は40坪。屋根部分も40坪が必要になり、2階建てに比べて「基礎」「屋根」に必要な工事部分は約2倍になります。
2倍になれば、コストも当然にアップします。
平屋になると、屋根と基礎部分のコストは2階建てに比べて高額になります。
敷地の大きさは重要になります
平屋を建てる「敷地の大きさ」も重要になります。
あまりに敷地が狭いと、平屋を建築しても快適に暮らせない場合もあります。駐車スペースが確保できない。家庭菜園を楽しみにしてたのに・・・。スペースが無い。涙
例えば、60坪の土地に40坪の2階建てを建築します。1階は20坪。2階も20坪。合計で40坪。
敷地60坪ー1階部分20坪=敷地の残りは40坪になります。
40坪も残れば、駐車スペース、家庭菜園のスペースも確保する事が可能です。
これが、平屋になると・・・
敷地60坪ー平屋部分40坪=敷地の残りは20坪。
敷地の残りが約半分になります。これだと外構計画は全く変わります。希望に添えない場合も出てきます。
平屋を建てる場合には、敷地の広さが重要になります。
平屋の中心は暗くなりやすい
平屋は1階部分に全ての生活スペースを配置します。家のまわりに配置する部屋には、太陽の光を入れる事ができますが、家の中心に近くなると・・・窓が設置しにくい。このようなケースも多くあります。
改善案としては、中庭や、テラスを設置する事で中心スペースにも太陽の光を入れる事が可能です。
しかし、中庭やテラスを施工するにも費用が必要になります。最初から、中庭や、テラスを設置する予算を盛り込んでおく必要があります。
プライベートの確保が難しい一面も
家族のコミュニケーショが取りやすい平屋。逆に、言えばプライベートが確保しにくい一面もあります。
平屋の大きさや、間取りにもよりますが、リビングの近くに寝室や、子供部屋を配置するケースもあります。
え~、いやいや。それは嫌だな。何とかなりません??
リビングから離れて寝室や、子供部屋を配置する事も可能です。しかし、ホールが必要以上に広くなったり、確実に家の面積が大きくなります。家の面積が大きくなると、家のコストも比例して上昇します。
プライベート空間と、平屋の広さとコスト。このバランスが難しい部分もあります。
最後に
今回は平屋のメリット・デメリットを紹介しました。
平屋は人気があり、メリットに目が行きがち。でも、平屋だからのデメリットも存在します。
メリット・デメリット。必ず両面から比較検討する必要があります。
良かったら参考にして下さいね。
もしも、平屋の事をもっと聞きたい。平屋の事を相談したい!そんな場合はコチラから問合せて下さいね。
快適な平屋をつくる為に気をつけたい寝室の注意点
こんにちは。
石川県小松市 いろはに平屋
タカシマ です。
今回は快適な平屋をつくる為の注意点。まずは、寝室についての注意点を紹介します。
平屋は1階に全てを集めます。2階建てのように、家族が集まる部屋と、各自の居室を上下でわける事ができません。なので、寝室や子供部屋の配置に悩む傾向があるんです。
家族が集まる部屋と、各自の居室がワンフロアーにある為に、家族のプライバシーを確保する工夫は必須です。
・廊下を挟んでプライバシーを確保する
・中庭で共有空間をわける方法
このような内容の記事になります。
これから平屋を検討していく方や、平屋の間取りを検討している方には参考になる内容です。
水廻りを挟んでプライバシーを確保する
まずは、水廻りを挟んで空間をわけます。共有スペースは、LDKや和室、玄関やホールなど。家族で使うスペースを配置します。
共有スペースと、プライベートスペースを隣り合わせても問題ありませんが、何かを挟む事でよりプライバシーをシッカリと確保する事ができます。
共有スペースと、プライベートスペースの間に水廻りを挟んで、プライバシーを確保します。水廻りとは、トイレ、洗面、脱衣室、お風呂、サンルームなど。
水廻りを間に挟む事によって、トイレや洗面へのアクセスが近くなります。
2階建ての場合には、2階にトイレがあり、居室に居てもトイレが近く便利です。しかし、平屋の場合は1階が大きくなるので、トイレや洗面への距離が長くなる場合があります。やっぱり、遠いよりも、近い方が便利です。
水廻りを挟む事で、共有スペース、プライベートスペース、どちらからのアクセスも楽で、プライバシーも確保できる方法です。
廊下を利用してプライバシーを確保する
次は、共有スペースとプライベートスペースを確保する為に、玄関、玄関ホール、廊下方法です。
玄関や、玄関ホールを間に挟みプライバシーを確保します。来客時にはサッと共有スペースに通すことが可能ですし、家族が帰宅した時にはプライベートスペースへの動線が短いので、必ず共有スペースを通って自分の部屋に行く必要が無くなります。
でも、デメリットも1つ。
敷地の方角や、形状によって、玄関の配置が難しい場合もあります。玄関の配置は仕方ないですけど、玄関の変わりに廊下や収納を間に挟む方法もあります。
中庭で共有空間とわける
最後に紹介したい方法が1つ。
中庭で共有スペースと、プライベートスペースをわけるスタイルです。平屋と中庭の相性は抜群なんですね。
ワンフロアで多くの部屋を配置します。2階は必要ないし、将来的にライフスタイルが変わっても使いやすい平屋ですが、窓の配置が難しい側面もあります。
子供部屋Aには、2つの窓があるけど、子供部屋Bには1つしか窓が取れない。平屋はこのような問題がよく起こります。
その問題を解決してくれる工夫が「中庭」です。
中庭がある事で、窓を配置する壁が増えます。その結果、太陽の光も多く部屋に入りますし、自然の風が入る気持ちい空間になります。
風が流れる家の作り方については、別のブログに詳しく記事にしてあります。よかったら一緒に読んでみて下さい。
http://takashimakei.com/archives/440
中庭をつくる時に注意して欲しいポイント。
中庭は外部の視線が気になる場所でもあります。中庭をつくったけど外部の視線が気になって、窓のカーテンを開けれない。中庭を使えない。これでは中庭を作っても勿体ない。
せっかく中庭を作ったら活用して欲しいです。中庭をつくる時には「視線」を気にして考えてみると使いやすい中庭になります。
最後に
今回は、平屋で寝室をつくる時の注意ポイントを解説しました。
2階建てでは、共有スペースは1階、プライベートスペースは2階。これが一般的です。
しかし、平屋になるとワンフロアに集約されます。プライバシーの確保が難しくなるケースもあります。
そんな時の代表的な対処法を紹介しました。よかったら平屋つくりの参考にして下さい。